2026年5月24日日曜日

未来の朝は、どんな音がするのだろう

朝というものは、
今でも不思議な時間だと思います。

夜が終わっただけなのに、
空の色が少し変わるだけで、
世界がもう一度はじまるような気がします。

では、未来の朝は、
どんな音がするのでしょうか。

今の朝なら、
目覚まし時計の音が鳴り、
外では車が走り、
どこかの家から生活の音が聞こえてきます。

カーテンを開ける音。
お湯を沸かす音。
スマホの通知音。
遠くを走る電車の音。

それらが重なって、
私たちは今日という一日を始めています。

でも未来の朝は、
少し違っているのかもしれません。

目覚まし時計の大きな音ではなく、
部屋の光がゆっくり明るくなって、
眠りから自然に起こしてくれる。

窓の外では、
静かな乗り物が音もなく通りすぎ、
空には小さな配送ドローンが、
鳥のように飛んでいる。

キッチンでは、
自動でコーヒーが淹れられ、
やさしい湯気の音が、
静かな部屋に広がっていく。

ニュースは声で流れるのではなく、
壁や机の上に、
そっと浮かぶ文字になっているかもしれません。

それでも、
未来の朝が完全に無音になるとは思えません。

どれだけ便利になっても、
人が目を覚ます音は残る気がします。

布団から起き上がる音。
水を飲む音。
誰かが小さくあくびをする音。
窓を開けたときに入ってくる風の音。

そういう音は、
未来になっても、
きっと消えないのではないでしょうか。

未来の朝は、
もっと静かで、
もっとやさしくて、
もっと人に合わせてくれる朝かもしれません。

けれど本当に大切なのは、
音の新しさではなく、
その音を聞いたときに、
自分が少し前を向けるかどうかだと思います。

未来の朝に、
どんな機械があっても、
どんな景色が広がっていても、
朝はやっぱり、
人の心をそっと起こす時間であってほしい。

遠い未来のどこかで、
誰かが目を覚まして、
窓の向こうの光を見ながら、
今日も始まるんだなと思う。

そのとき聞こえる音が、
少しだけやさしいものであれば、
未来はそれだけで、
悪くない場所に思えるのです。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

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