海の未来を、
誰が決めるのだろう。
波は今日も変わらず、
岸を撫でているのに、
その奥で、
静かに何かが変わっている。
青は永遠の色だと、
子どもの頃は思っていた。
けれど本当は、
揺らぎやすい色だった。
流れ着くもの。
沈んでいくもの。
見えない場所で増えていくもの。
海は何も言わない。
ただ、
すべてを受け止めてしまう。
魚の群れが、
いつもと違う方向へ泳ぐ。
珊瑚の色が、
少しずつ薄くなる。
それでも波は、
きれいな音を立てる。
私たちはその音に、
安心してしまう。
海の未来は、
遠い話のようで、
毎日の選択の中にある。
何を使い、
何を捨て、
何を守ろうとするのか。
小さな行動が、
やがて大きな潮流になる。
海は広い。
けれど、
無限ではない。
水平線の向こうにも、
同じ空が続いている。
その下で、
生きものたちが呼吸している。
海の未来は、
まだ白紙だ。
青を守れるか、
濁らせてしまうか。
波の音を、
ただのBGMにしないでいたい。
足元の砂の感触を、
忘れないでいたい。
いつか未来の誰かが、
同じように海を見て、
「きれいだ」と言えるように。
今日も波は寄せては返す。
そのリズムの中に、
私たちの選択も、
静かに混ざっている。
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