2026年2月27日金曜日

娯楽のなくなった日本

もしも、日本から娯楽が消えたら。

テレビも静まり、ゲームの電源も入らず、
映画館のスクリーンも真っ白なまま。
音楽も流れず、ライブもなく、
週末の予定表は空白になる。

街はきっと、驚くほど静かになるだろう。
笑い声よりも、足音のほうが響く。
ネオンは消え、ポスターは貼り替えられない。

娯楽は無駄だと言う人もいる。
生きるために必要ない、と。

でも本当にそうだろうか。

仕事が終わったあとの一杯。
好きなドラマの続き。
推しのライブ配信。
何気なく開く動画。

それらは、命を直接つなぐものではない。
けれど、心をつないでいる。

娯楽のなくなった日本は、
きっと真面目で、効率的で、整然としている。
無駄話は減り、寄り道も減り、
数字だけが評価基準になるかもしれない。

でも、そこに余白はあるだろうか。
笑う理由は残っているだろうか。

娯楽は、心の逃げ道だ。
逃げ道があるから、人は踏ん張れる。

もし娯楽がなくなったら、
人はもっと働くのかもしれない。
でも、きっと早く疲れる。

未来の日本が、合理性だけを追い求める国になったとき、
私たちは何を楽しみに朝を迎えるのだろう。

娯楽は贅沢ではない。
それは、生きるリズムだ。

静まり返った未来を想像しながら、
今日も私は、小さな楽しみを探している。

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