もしも、日本から娯楽が消えたら。
テレビも静まり、ゲームの電源も入らず、
映画館のスクリーンも真っ白なまま。
音楽も流れず、ライブもなく、
週末の予定表は空白になる。
街はきっと、驚くほど静かになるだろう。
笑い声よりも、足音のほうが響く。
ネオンは消え、ポスターは貼り替えられない。
娯楽は無駄だと言う人もいる。
生きるために必要ない、と。
でも本当にそうだろうか。
仕事が終わったあとの一杯。
好きなドラマの続き。
推しのライブ配信。
何気なく開く動画。
それらは、命を直接つなぐものではない。
けれど、心をつないでいる。
娯楽のなくなった日本は、
きっと真面目で、効率的で、整然としている。
無駄話は減り、寄り道も減り、
数字だけが評価基準になるかもしれない。
でも、そこに余白はあるだろうか。
笑う理由は残っているだろうか。
娯楽は、心の逃げ道だ。
逃げ道があるから、人は踏ん張れる。
もし娯楽がなくなったら、
人はもっと働くのかもしれない。
でも、きっと早く疲れる。
未来の日本が、合理性だけを追い求める国になったとき、
私たちは何を楽しみに朝を迎えるのだろう。
娯楽は贅沢ではない。
それは、生きるリズムだ。
静まり返った未来を想像しながら、
今日も私は、小さな楽しみを探している。
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