もしも、空に街が浮かぶ時代が来たら。
朝、窓を開けたときに、
遠くの雲の上に、
小さな街の灯りが見えるのかもしれません。
ビルが空に浮かび、
道が雲のあいだを通り、
人々が地上ではなく、
空の上で暮らしている。
そんな未来を想像すると、
少し不思議で、
少し怖くて、
それでも少しだけ胸が高鳴ります。
空に浮かぶ街では、
朝日が地上よりも早く届くのでしょうか。
夜になれば、
星の近くで家の明かりがともり、
街全体がひとつの星座のように見えるのかもしれません。
そこに住む人たちは、
地上を見下ろしながら、
昔の暮らしを思い出すのでしょうか。
車の音。
雨に濡れた道。
駅前の人混み。
コンビニの明かり。
空の街がどれだけ便利でも、
地上にしかないものも、
きっとたくさん残る気がします。
土の匂い。
川の流れ。
坂道の疲れ。
夕方の商店街。
未来は、
今よりずっとすごいものになるのかもしれません。
けれど、
人が本当にほしいものは、
意外とあまり変わらないのかもしれません。
安心して眠れる場所。
誰かと話せる時間。
帰ってきたと思える明かり。
空に街が浮かぶ時代が来ても、
人はきっと、
どこかに自分の居場所を探すのだと思います。
高い空の上にいても、
心まで浮いたままでは、
少し寂しいからです。
だから未来の街には、
ただ便利な機械や、
すごい技術だけではなく、
人がほっとできる場所もあってほしいです。
雲の上の公園。
空に浮かぶ小さな本屋。
夕日を眺めるベンチ。
風の音が聞こえる静かな道。
そんなものがある未来なら、
空に街が浮かんでも、
少しやさしい世界に見える気がします。
空に街が浮かぶ時代。
それは、
ただ人間が高い場所へ行く未来ではなく、
地上で大切にしてきたものを、
空の上にも持っていく時代なのかもしれません。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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