「失われた30年」という言葉は、
すでに一つの定説になっている。
経済成長は止まり、バブルは崩壊し、
社会は停滞を続けてきた。
でも本当に、失われたのは30年だけなのだろうか。
それとも、私たち自身の自信だったのではないか。
高度経済成長の時代、
右肩上がりの未来が当たり前だった。
努力は必ず報われ、
挑戦は自然と評価された。
しかし停滞が続く中で、
挑戦は慎重になり、
大きな夢は空気の中で小さくなる。
失敗を恐れることは、
誰にでもある自然な心理だ。
しかし、
「やっても無駄かもしれない」という思いが、
静かに社会全体を覆ってしまった。
結果として、数字だけで測る停滞以上に、
人々の心の動きが止まった。
自信を失った世代は、
未来を語ることすら控えるようになった。
失われた30年。それは確かに現実だ。
けれど、心の中の30年もまた、
同じくらい長く重い。
経済が停滞しても、
人の自信があれば、新しい挑戦は生まれる。
逆に経済が成長しても、
自信がなければ、未来は怖くて語れない。
だから問いたい。
本当に失われたのは30年なのか。
それとも、
私たちの自信なのか。
答えは簡単ではない。
しかし自信を取り戻すことができれば、
失われた時間も、少しずつ意味を取り戻せるのかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿