2026年3月2日月曜日

失われたのは30年か、それとも自信か

「失われた30年」という言葉は、
すでに一つの定説になっている。
経済成長は止まり、バブルは崩壊し、
社会は停滞を続けてきた。

でも本当に、失われたのは30年だけなのだろうか。
それとも、私たち自身の自信だったのではないか。

高度経済成長の時代、
右肩上がりの未来が当たり前だった。
努力は必ず報われ、
挑戦は自然と評価された。

しかし停滞が続く中で、
挑戦は慎重になり、
大きな夢は空気の中で小さくなる。

失敗を恐れることは、
誰にでもある自然な心理だ。
しかし、
「やっても無駄かもしれない」という思いが、
静かに社会全体を覆ってしまった。

結果として、数字だけで測る停滞以上に、
人々の心の動きが止まった。
自信を失った世代は、
未来を語ることすら控えるようになった。

失われた30年。それは確かに現実だ。
けれど、心の中の30年もまた、
同じくらい長く重い。

経済が停滞しても、
人の自信があれば、新しい挑戦は生まれる。
逆に経済が成長しても、
自信がなければ、未来は怖くて語れない。

だから問いたい。
本当に失われたのは30年なのか。
それとも、
私たちの自信なのか。

答えは簡単ではない。
しかし自信を取り戻すことができれば、
失われた時間も、少しずつ意味を取り戻せるのかもしれない。

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