気づけば、いろんなことが簡単になっていた。
調べたいことはすぐに出てくるし、
欲しいものもすぐに手に入る。
移動も、買い物も、連絡も。
少し前なら時間がかかっていたことが、
今は当たり前のように終わっていく。
便利になったと思う。
たしかに、楽になった。
でも、ときどき思う。
「何かを置いてきている気がする」と。
少し遠回りする時間。
考えながら選ぶ時間。
うまくいかなくて、試行錯誤する時間。
そういうものが、少しずつ減っている。
便利さは、迷う時間をなくしてくれる。
でも同時に、
迷うことで得ていた何かも一緒に消しているのかもしれない。
選択肢がすぐに提示されると、
自分で考える前に答えを選んでしまう。
それは正しいのかもしれないけど、
どこか少しだけ物足りない。
不便だった頃は、
時間はかかっていたけど、
その分だけ記憶に残ることも多かった気がする。
便利すぎる未来は、
たぶんこれからも進んでいく。
止まることはないと思う。
だからこそ、
全部を便利にしなくてもいいのかもしれない。
少しだけ、不便を残す。
少しだけ、遠回りしてみる。
そんな選び方も、あっていい気がする。
便利さの中で、
何を残すのかを考えること。
それが、これからの自分に必要なことなのかもしれない。
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